24日は二十四節気の一つ「霜降」、霜が降りるようになるころとされています。山形県内の多くの地点で今シーズン一番の冷え込みとなる中、鶴岡市の鶴岡公園ではマツの木の害虫被害を防ぐ冬支度、「胴巻き」作業が行われました。

県内は上空の寒気の影響などで県内22の観測地点のうち、15の地点で今シーズンの最低気温を更新。鶴岡市では11月中旬並みの5.3度まで冷え込みました。
こうした中、公園では午前9時から、アカマツやクロマツなど64本の幹に「こも」を巻きつける作業が行われました。マツの胴巻きは木を害虫から守るために、鶴岡市の鶴岡公園で60年前から行われている冬支度です。木の幹に「こも」と呼ばれるわらを巻き、越冬の習性を利用してマツを食べる害虫、「マツカレハ」の幼虫などを中におびき寄せ、食害を防ぐ効果があるとされています。
木の太さにあわせて「こも」を幹に巻き、その上から縄を縛り付けていきます。

散策している人「冬。冬だなという感じ」「作業している人は大変でしょう、本数も多いし」

作業は昼過ぎまで続けられ、公園では冬を迎える準備が整いました。
こもは来年3月上旬に取り外され、害虫とともに焼却される予定です。