山形県置賜地方が抱える課題について吉村知事と各自治体が意見を交わす会合が22日、米沢市で開かれ、おととしの豪雨で被災したJR米坂線の復旧について議論が行われました。

意見交換会には、吉村知事と置賜地方の8市町のトップらが出席しました。
JR米坂線はおととし8月の豪雨で被災し、現在も長井市の今泉駅と新潟県の坂町駅の間で、運休が続いています。
沿線の自治体の長からは米坂線が通学や観光などの面で置賜地方にとって重要だとして、早期復旧を望む声が多く上がりました。

小国町・仁科洋一町長「我々にとって米坂線は切っても切れない生活の中での鉄道」
川西町・原田俊二町長「米坂線は生命線、なくてはならない鉄路。公共交通の核になるのが鉄道なのでぜひ新潟まで全線復旧を強く要望していきたい」

米坂線の復旧を巡っては、JR東日本がおよそ86億円の費用が掛かると試算しています。一方、JRや関係自治体などの負担の在り方については議論や協議が進んでいません。そうした中、飯豊町の後藤幸平町長は沿線自治体による費用負担について考えを示しました。

飯豊町・後藤幸平町長「沿線自治体として飯豊は何とか費用の一部を負担することを発言する段階ではないか。JRはそこを待っているのではないか。国も沿線自治体の米坂線の必要性についてそこまで考えているということをご賢察いただいてぜひご負担を頂きたい」

これらの意見を踏まえ、吉村知事は米坂線の今後について「どのような取り組みをしていけるか検討していきたい」と述べました。