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高校生が人工知能のプログラム技術競う「AI甲子園」 「自転車事故を未然に防ぐ」「学食の売り上げアップ」アイデアも

2024年3月20日 18:31
高校生が人工知能のプログラム技術競う「AI甲子園」 「自転車事故を未然に防ぐ」「学食の売り上げアップ」アイデアも

「やまがたAI甲子園」と題して、高校生たちが人工知能のプログラム技術などを競う大会が20日、山形市で開かれました。地域の課題を解決するためのユニークなアイデアが次々に披露されました。

ことしで4回目となる大会には、オンラインで開催された予選を勝ち抜いた県内外の15校・およそ140人の高校生が参加しました。参加した高校たちはみな、部活動でAIを学んでいて、大会は、AIを使ってより正確な時間を計測する「競技テーマ」と地域課題をAIで解決するアイデアを披露する「探究テーマ」の2つで競われました。

発表「僕たちが作ったのは自転車事故から守るガードマン東海です」

このうち「探究テーマ」で愛知県から出場した県立東海樟風高校は、自転車の事故を未然に防ぐため、AIが事故の危険性がある道路を検知しスマートフォンを通じて知らせる仕組みを考えました。

発表「学区内の危険区域への進入を検知し、危険を知らせるカーナビのような警告音声を使用したい。実際の音声がこちら」

山形市立商業高校の生徒たちは、材料費の高騰などに苦しむ学食の売上アップを目指そうと、過去の売り上げデータや気温、学校行事の実施状況などをもとにAIを使い、最も利益が上がるためのメニューを考案しました。

発表「結果的には大成功だったと思う。月曜日を除いてほとんどが予定販売数通りだった。今年度はAIを活用したメニュー提案が1回しかできなかったため、来年度はさらにAIをブラッシュアップして(行政からの)補助金を半額にしても利益が出る経営を支援したい」

参加した高校生たちは日頃の成果を堂々と発表し、次の目標を見据えていました。
審査の結果、山形市立商業高校が探究テーマで1位を獲得しました。また、探究テーマと競技テーマの成績を合わせた最優秀賞には愛知県の東海樟風高校が選ばれました。

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