救命措置中に気道確保用チューブを食道に入れるミス 山形・酒田市
酒田地区広域消防の救急救命士が26日、80代の男性の救命措置を行う際、気道確保用のチューブを誤って食道に入れるミスがありました。男性は搬送先の病院で死亡が確認されました。
酒田地区広域行政組合消防本部によりますと、26日午後10時50分ごろ、酒田市内の80代の男性の家族から、男性が自宅で呼吸困難になっていると119番通報がありました。出動した救急隊がおよそ10分後に現場に到着した際には男性は心肺停止の状態で、医師の指示を受けた40代の男性救急救命士が気管に酸素を送り込むチューブを男性に挿入し、救命措置を行いながら35分後に病院に到着しました。
しかし、病院搬送後、チューブが男性の気道ではなく、誤って食道に挿入されていたことが判明しました。男性は病院で死亡が確認されました。病院の医師は、男性の死亡とチューブの誤挿入に因果関係は無いと考えられるとの見解を示したということです。
酒田地区広域行政組合消防本部では、ミスの経緯などについては「現在検証中」としています。斉藤政晴消防長は「お亡くなりになられた方、ご家族の方に深くお詫び申し上げます。今後このような事故を起こさないよう、職員一丸となって再発防止に取り組みます」とのコメントを出しました。