遊佐町沖の洋上風力発電事業見据え 地域の産業盛り上げへ町の経済団体などが振興組織設立へ 山形県
山形県遊佐町沖で計画が進む洋上風力発電事業を見据え、地域の産業を盛り上げようと町の経済団体などがいま、振興組織の設立を目指しています。12日に開かれた勉強会で、来月中に振興組織を立ち上げる方針が示されました。
12日夜の勉強会には、遊佐町商工会を中心に地元の農水産、観光、金融などの分野からおよそ60人が参加しました。
遊佐町沖の洋上風力発電を巡っては、ことし12月をめどに事業者が選定される見通しです。建設が進めば作業船への資材や燃料の供給、作業員らの宿泊、飲食まで幅広い分野で新たな需要が見込まれます。総事業費は単純計算でも2000億円を超える規模とされ、地域への経済波及効果を最大化するには、発電事業者と地元企業などを橋渡しする組織が必要となっています。
勉強会では、こうした役割を担う組織の名称を「遊佐町沖洋上風力産業振興プラットフォーム」とし、来月中に設立する方針が示されました。今後、新たな組織を通じ、会員への情報提供や先行事例の視察などを行う予定です。