2031年に開院目指す山形県西村山地域の新病院 16診療科を維持 場所は2025年度に決定
山形県立河北病院と寒河江市立病院を統合し、2031年度の開院を目指す西村山地域の新病院の基本構想が25日、決定しました。2つの病院にある診療科は新病院でも維持される方針で、整備事業費は110億円から123億円を見込んでいます。
河北病院と寒河江市立病院の統合について、県と寒河江市による協議会は去年から、建設候補地や事業費などを盛り込んだ基本構想の策定を進めてきました。25日の協議会には吉村知事と寒河江市の斎藤真朗市長が出席し、双方が基本構想に合意しました。
吉村知事「基本構想を決定することで本格的なスタートを切ることができ、大変喜ばしい。寒河江市とともに開院に向けて万全を期していきたい」
斎藤真朗寒河江市長「寒河江西村山地域において新病院が持続可能な地域医療の中核として、機能することになるよう、県と一体となって進めてまいりたい」
決定した基本構想によりますと、統合によって新たに整備される病院には、2つの病院にある診療科を維持し、16の診療科を設置する方針です。整備事業費は110億円から123億円を見込んでいます。
また、建設予定地は2病院の跡地を含む寒河江市と河北町のあわせて7か所を候補地とし、新年度に1か所を決定する方針です。
一方、去年12月に基本構想の案が示されて以降、住民などから、産婦人科が分べんに対応することを望む意見や小児科に常勤の医師を配置するなど小児救急の対応強化を望む意見があったことを受け「関係者と課題を共有し、何ができるか検討する」との文言を追加するなどの修正が加えられました。
協議会では、2031年中の開院を目指し、新年度中に、より具体的な基本計画を策定する計画です。