山形県の吉村知事、静岡県知事の発言に「まさかという思い」 紅こうじの問題、県の相談窓口に健康被害の訴え7件
山形県・吉村美栄子知事「まさかという思い。誤解されないようにご発言されるべきだった」
4日の定例会見で吉村知事が苦言を呈したのは静岡県の川勝平太知事の発言です。
今月1日、静岡県庁の新規採用職員に対して行った訓示の中でー。
静岡県・川勝平太知事「毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、物を作ったりという事と違って、基本的に皆様方は知性の高い方たちです」
特定の職業を差別するかのような発言が問題となりました。その翌日、報道陣の取材に対し、「職業差別の意図はなく誤解である」と釈明した上で、6月議会後に辞職する意向を示しました。
辞意を表明するに至った川勝知事の発言に、吉村知事はー。
吉村知事「ちょっとびっくりしました…。川勝知事とは全国の知事会とかでお会いしたりするので。本当にそう…(職業に)貴賤があるという発言に驚いている。聞いた静岡県民はショックだろうなと受け止めた」
一方、小林製薬の「紅こうじ」をめぐる健康被害の問題で、吉村知事は会見で、県などが設置した相談窓口に健康被害の訴えがこれまでに7件あったことを明らかにしました。
吉村知事「(7人には)医療機関を受診するようお勧めしているところです。健康被害以外の相談は3日時点で58件。相談の多くが今のところ特に症状がないが心配だとか、購入した商品に紅こうじ色素が使用されているが食べても大丈夫かといったものだった」
県がこれまで複数の小売店に行った聞き取り調査では、小林製薬の紅こうじを使用した製品はすでに店頭から撤去済みということです。また県では、紅こうじをめぐり風評被害に悩む企業があれば、県の商業振興・経営支援課に相談してほしいと呼び掛けています。