山形市がJR山形駅と蔵王駅の区間に設置を検討している新しい駅について、市がJR東日本と候補地の調整を進めていることが10日の市議会本会議で報告されました。

山形市議会の一般質問で、佐藤市長が答えました。

佐藤孝弘市長「新駅を設置することに伴い南くるりん（循環バス）や路線バス、コミュニティサイクルなど二次交通と連携することにより市民の移動環境が大幅に向上し、多くの利用者が自家用車を利用しなくとも移動できる環境が構築される」

新しい駅の設置が検討されているのは、JR奥羽線の山形駅から蔵王駅のおよそ5キロの間です。市は新しい駅と市の循環バスを接続させることで奥羽線を軸とした交通ネットワークをつくり、市民の利便性を向上させます。
佐藤市長は現在、JR東日本との間で建設候補地の調査を調整中だとしました。駅の供用開始時期についてはJRと合意でき次第明らかにすると答弁しました。
一方で人口減少に伴い鉄道利用客が減ることへの懸念については、次のように説明しました。

佐藤孝弘山形市長「全体的に公共交通の利便性を高めることで現在公共交通を利用していない方が利用するようになるシフトを増やしていくことで公共交通の利用増を図る」

市は新駅の設置にあたり、今年度当初予算に1666万円の予算を計上しています。