ことし創業100周年を迎える県内企業は20社に上ることが民間の信用調査会社のまとめで分かりました。東北では4番目の数です。
帝国データバンク山形支店によりますと、ことし創業100周年を迎える県内企業は去年11月末現在、建設資材卸などを手掛ける山形市のカネフルや学童保育施設などを運営する南陽市の双葉会など20社に上ります。このうち、庄内町の鯉川酒造はことし、創業300年を迎えます。江戸時代中期に創業し、現在の代表は11代目。希少性が高い地元産の酒米・「亀の尾」を使い、辛口の日本酒を製造しています。
県内は100年を超える老舗企業の割合が京都に次いで全国で2番目に高くなっています。一方、周年企業で最も多いのは創業50周年を迎える企業で、293社に上ります。
現在の経営者の就任経緯が分かっている周年企業636社を分析したところ、経営者が事業を始めた「創業者」の割合は223社で、35％、血縁者が就任した同族承継は317社で49・8％となり、ファミリー企業が85％近くを占める結果となりました。