「暴力振るわれ協力」飲酒事故を偽装し恐喝 誘い役の女に執行猶予付き有罪判決 山梨
男性に飲酒運転をさせて事故を偽装し、示談金名目で現金を脅し取ったとされる事件の裁判で甲府地裁は30日、誘い役の女に執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。
住居不定、無職の深沢未来被告(25)はおととし8月から9月にかけ、仲間と共謀して男性に酒を飲ませた上、ホテルに誘い車を運転させて事故を装った仲間が因縁をつける手口で3人から計現金280万円を脅し取った恐喝の罪に問われています。
判決で甲府地裁の三上潤裁判官は「あらかじめ役割分担をして事故を偽装し、現金を脅し取った犯行は計画的かつ狡猾。被告は誘い役として被害男性の金銭状況を共犯者に伝えるなど、重要な役割を担った」などと指摘しました。
一方で「共犯者から暴力を振るわれる中で協力を求められるなど、ほかの共犯者とは立場に差があったと見受けられる」などとして、懲役3年の求刑に対し、懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。