×

母親殺害「残忍で執拗な犯行」被告の男に懲役16年求刑 弁護側は懲役8年主張 山梨県

2024年7月10日 13:39
母親殺害「残忍で執拗な犯行」被告の男に懲役16年求刑 弁護側は懲役8年主張 山梨県

 母親の首をロープで絞めて殺害した罪に問われている男の裁判員裁判が10日、甲府地裁で開かれ、検察側は懲役16年を求刑しました。

 殺人の罪に問われているのは、住居不定・無職の松元拓也被告(30)です。

 起訴状などによりますと、松元被告は去年7月、山梨市の実家で母・法子さん(当時49)の首をロープで絞めて窒息死させたとされます。

 10日の公判で検察側は「首を強い力で絞め続け、動かなくなった後も胸や腹を何度も包丁で突き刺すなどしたことは、残忍で執拗な犯行だった」と指摘。

 そのうえで「母親は女手一つで育て上げ家庭環境は特に劣悪ではなく、不満や逆恨みなど動機は身勝手で酌むべき事情はない」などとして懲役16年を求刑しました。

 一方、弁護側は「幼いころから家を閉め出されていて、短大卒業後の県外への就職を反対された」ことなどから、母親との関係がうまくいってなかったと指摘。

 そのうえで「口論後に家を閉め出されて殺意が芽生え、特殊な関係性からほかの選択肢を選ぶのが難しかった」などとして懲役8年が相当だと主張しました。

 判決は7月17日に言い渡されます。

    山梨放送のニュース