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動機は「パパ活トラブルで借金」飲酒事故を偽装し恐喝 誘い役の女に懲役3年求刑 山梨

2025年1月14日 18:12
動機は「パパ活トラブルで借金」飲酒事故を偽装し恐喝 誘い役の女に懲役3年求刑 山梨

 男性に飲酒運転をさせて事故を偽装し、示談金名目で現金を脅し取ったとされる事件で、「誘い役」の女の裁判が14日甲府地裁で開かれ、検察側は懲役3年を求刑しました。被告人質問で女は「ホストクラブや“パパ活”を巡るトラブルで借金があった」などと、犯行に加わった動機を明かしました。

 起訴状などによりますと、住居不定、無職の深沢未来被告(25)はおととし8月から9月にかけ、仲間と共謀して男性に酒を飲ませた上、運転させて事故を偽装する手口で3人から計現金280万円を脅し取った恐喝の罪に問われています。

 深沢被告は出会い系サイトでターゲットとなる男性を探し、飲食店で酒を飲ませて「ホテルに行こう」などとそそのかし飲酒運転をさせた「誘い役」とされ、14日の初公判で起訴内容を認めました。
 
 被告人質問で深沢被告は犯行に加わった動機について「ホストクラブで浪費したことやパパ活を巡るトラブルで、共犯者の男に借金があった。暴力などを振るわれ、犯行をやめられなかった」などと話しました。

 また、「50回ほど犯行を繰り返し、成功は10~20回だった」と語ったほか、被害男性が逃げないように監視したり、消費者金融で金を借りるよう助言したりする役割を務めていたことも明かしました。

 検察側は「誘い役として飲酒運転を働きかけるなど、なくてはならない役割だった」などとして懲役3年を求刑。一方、弁護側は「暴力を振るわれるなど、従属的な立場だった」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
 
 判決は1月28日に言い渡される予定です。

最終更新日:2025年1月14日 19:01
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