60代男性がSNSで知り合った女性をかたる人物から「2人の将来のため」などと投資を勧められ、現金1158万円あまりをだまし取られました。

　警察によりますと、今年3月上旬、昭和町の60代の会社員男性のSNSに女性の写真を使ったアカウントからダイレクトメッセージが届きました。男性はメッセージを返信し、別のSNSでのやりとりが始まりました。

　すると、その“女”から好意を示すメッセージあったため男性も好意を持つようになり、「2人の将来のため」などと投資を勧められました。

　男性は“女”の指示通りアプリをインストールし、7月に現金80万円を指定された口座に送金。すると、投資サイト上で利益が出たことが確認できたため、さらに4回にわたり計900万円を送金しました。

　その後、男性が利益分を出金しようとしたところ、“女”から「高額出金のため所得税を支払う必要がある」などと言われたため、3回にわたり指定口座に計178万円5000円を送金しました。

　“女”から「さらに130万円を支払う必要がある」などと言われた男性が融資を受けるため金融機関を訪れたところ、不審に思った職員から「詐欺被害にあっているのでは」と言われ、警察に被害を届け出ました。

　警察はSNS型ロマンス詐欺の特徴として「面識のない相手からSNSで突然、メッセージが送られてくる」、「『今後の生活資金のため』『2人の将来のため』などと言って、投資を勧められる」、「相手とは関係のない会社名義や個人名義の口座への送金を要求される」ことが挙げられるとして、注意を呼びかけています。