かつては“日本一の産地” スターチスが出荷時期迎える「好きだからやめられない」甲府市小曲町
かつては日本一の産地と呼ばれた甲府市小曲町で22日、スターチスが出荷の時期を迎えています。
高齢化などで栽培農家が減少を続ける中、今も変わらず栽培を続ける農家の思いを聞きました。
細い枝いっぱいに小さな花を咲かせるスターチスです。
花びらのように見えるのは実は「がく」の部分で、現在はピンクと赤が出荷の時期を迎えています。
スターチスは色が長持ちすることが特徴で長いものは2年ほど楽しめ、ドライフラワーにしても美しさを保てることから、人気が高いといいます。
佐藤記者
「こちらではスターチスの出荷作業が行われているんですが、農家の数が最盛期の20分の1まで減ってしまっているということです」
甲府市小曲町周辺は40年ほど前から続くスターチスの産地で、かつては「日本一の産地」とも呼ばれていました。
しかし、2014年の大雪によるビニールハウスの倒壊や農家の高齢化を背景に、ピーク時は60軒あった農家も今では3軒にまで減少。
それでも栽培を続けている農家は、スターチスの魅力を多くの人に知ってもらいたいと花の世話に精を出します。
スターチス農家 鈴木田鶴子さん
「花が好きだからやめられない感じかな。 嫁に出すような気持ち体が続く限りは頑張ります」
スターチスの出荷は5月いっぱいまで続くということです。