北陸新幹線の延伸工事めぐり、国側が京都府内の自治体に対し説明会開催 地下水などの影響懸念

北陸新幹線の延伸工事をめぐり、地下水など環境への影響が懸念される中、国側は25日、京都府内の自治体に対して説明会を開きました。
京都市内で開かれた説明会には、南丹市長や久御山町長など京都府と府内の23市町村の担当者およそ40人が集まり、国土交通省と鉄道・運輸機構から、建設にかかる費用負担や、工事による環境の影響に関する調査の結果・環境対策に関する説明などが行われました。
北陸新幹線の延伸工事をめぐっては、福井県小浜市を通り、京都市内を縦断する「小浜・京都ルート」での着工が検討されている中、京都市内の地下区間などのルートで地下水への影響が懸念されています。説明会で、鉄道・運輸機構は地下水検討委員会の調査の結果を踏まえて「工事が行われても地下水の利用には影響はない」と説明しました。
国土交通省鉄道局幹線鉄道課・北村朝一課長は、説明会後の記者会見で「きょうの説明だけでは十分ではないと感じる。各市町村ごとに個別の課題があるので、どのように対応していくかを府と相談したい」と話しました。