×

【速報】奈良・平群町のメガソーラー建設めぐる訴訟で住民ら敗訴 工事差し止めなど求めた訴え退ける 原告ら「不当判決」と反発 奈良地裁

2025年3月25日 5:42
【速報】奈良・平群町のメガソーラー建設めぐる訴訟で住民ら敗訴 工事差し止めなど求めた訴え退ける 原告ら「不当判決」と反発 奈良地裁

 奈良県平群町で建設が計画されているメガソーラーについて、周辺住民が業者と県に対して、工事の差し止めと許可の取り下げを求め、訴えを起こした裁判で、25日奈良地裁は住民らの訴えを退けました。

 この裁判は、奈良県平群町で約5万枚もの太陽光パネルを設置する「メガソーラー」の建設計画をめぐるものです。建設予定地の周辺住民ら980人は、建設計画では大雨による土砂災害の危険性を考慮していないなどとして、業者に対しては工事の差し止めを、県に対しては工事許可の取り下げを求め、訴えを起こしていました。

 奈良地裁は、25日午後、住民らの訴えを退ける判決を言い渡しました。裁判長が判決を言い渡した後、法廷では原告らから「不当判決だ」などの怒号が飛びました。

 奈良地裁は判決文で、奈良県が土砂災害の危険性を考慮する際に使用した2つの基準について「不合理とはいえない」と判断。また奈良県が業者に開発を許可したことについて「裁量権の範囲の逸脱や乱用があるとは認められない」として、違法性がないとの判決を下しました。

 原告団と弁護団は声明を発表し「将来に禍根を残す不当な判決だ。声明を軽視する判決に対し、平群町の住民のみなさんとともに、未来の子どもたちに持続可能な環境を残すために、断固戦う」としています。

 一方、奈良県は「判決文が届いていないため、コメントできない」としています。

最終更新日:2025年3月25日 7:13
読売テレビのニュース
おすすめ