【大会12日目】文田健一郎が悲願の金メダル 15歳の開心那が2大会連続の銀メダル 日本はメダルランキングで7位キープ
■レスリングの文田健一郎が“3年越し”の金メダルで40年ぶりの快挙
レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級の決勝で、文田健一郎選手は中国の曹利国選手と対戦しました。
東京オリンピックは決勝で敗れ銀メダルとなり3年越しのリベンジに燃える文田選手は、第1ピリオドから積極的に攻めると、相手が手を出せず消極的と判断され1点を先制します。さらに相手を回し2点を追加します。
第2ピリオドでも守りに入らず攻め続けた文田選手。1点を返されるも耐えきりピンチを脱すると、終了間際に1点を加え4対1で勝利。男子グレコローマンでは1984年のロサンゼルスオリンピック以来、40年ぶりの金メダルを獲得しました。
準々決勝で敗れ復活戦へまわった尾崎野乃香選手は、まず世界ランキング2位のエンフサイハン・デルゲルマー選手を倒し3位決定戦に進出します。
そして3位決定戦では東京オリンピック銀メダリストのブレッシング・オボルドゥドゥ選手(ナイジェリア)と対戦しました。
第1ピリオド、序盤から積極的に攻めた尾崎選手のタックルが決まり2点を先制します。第2ピリオドも一瞬の隙をついて足をとり1点を奪った尾崎選手。敗者復活戦を勝ち抜き銅メダルを獲得しました。
■15歳の開心那がわずか0.55及ばず2大会連続の銀メダル獲得
3回のランでベストスコアを争うパーク決勝。8人中8番目に登場した開選手は1回目のランで安定した演技を見せると、前輪の車軸でコースの縁を滑る「ノーズグラインド」も成功させ91.98をマーク。トップに立ちます。
2回目は途中でトリックを失敗し得点を伸ばせなかった開選手。3回目のランでオーストラリアのアリサ・トルー選手が93.18をマーク。さらにイギリスのスカイ・ブラウン選手が92.31を記録して開選手のポイントを超えてきました。
3位で迎えた開選手は最後のランに臨むと攻めの滑りを見せ全ての技を成功させ、92.63をマーク。しかし、トップにわずか0.55ポイント及ばず東京オリンピックに続く2大会連続の銀メダルとなりました。
この日、金メダル1個と銀メダル1個、銅メダル1個を獲得した日本は、合計のメダル数が29個(金11個、銀6個、銅12個)となり、金メダルの個数が最も評価される「メダルランキング」は、7位をキープしています。
▽メダルランキング(大会12日目終了時点)
1位 アメリカ(金24・銀31・銅31)
2位 中国(金22・銀21・銅16)
3位 オーストラリア(金14・銀12・銅9)
4位 フランス(金13・銀16・銅19)
5位 イギリス(金12・銀15・銅19)
6位 韓国(金11・銀8・銅7)
7位 日本(金11・銀6・銅12)
8位 イタリア(金9・銀10・銅7)
9位 オランダ(金8・銀5・銅6)
10位 ドイツ(金8・銀5・銅4)