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復活の湯浅京己 しびれる場面を1球でピンチ脱出 阪神・岡田監督「ファンの声援でガラっとムードが変わる」

2023年11月2日 6:15
復活の湯浅京己 しびれる場面を1球でピンチ脱出 阪神・岡田監督「ファンの声援でガラっとムードが変わる」
無失点に喜ぶ阪神・湯浅京己投手
プロ野球日本シリーズ第4戦 阪神4x-3オリックス(1日、甲子園球場)

大山悠輔選手のサヨナラヒットで勝利をもぎとり、2勝2敗とした阪神。7回に3-3の同点に追いつかれるも、自慢のリリーフ陣が勝ち越しを許さず、勝利を呼び込みました。

特に8回は苦しい展開。3番手の石井大智投手が2本のヒットを許し、1アウト1、3塁のピンチ。4番手島本浩也投手が1アウトを奪うも2アウト1、3塁とピンチが続き、オリックスの打者は中川圭太選手。 ここで岡田彰布監督は、5人目に湯浅京己投手をマウンドに上げます。

昨季は最優秀中継ぎのタイトルを獲得し、今年にはWBCメンバーにも選ばれるなど飛躍。しかし今季は守護神に抜擢されるも、けがに苦しみ状態が上がらず。1軍での登板は、6月15日のオリックス戦で2本のホームランを被弾し敗戦投手となって以来、遠ざかっていました。

それでも30日に行われたフェニックスリーグ最終戦で1回3奪三振の好投で、この日ベンチ入り。久しぶりの1軍登板は、勝負を左右する重要な場面。コールされると、甲子園は大歓声に包まれ、復帰した湯浅投手を迎え入れます。

その初球、149キロ低めのストレートを中川圭太選手が打ち上げセカンドフライ。わずか1球で打ち取りピンチを脱すると、拳を握りしめ笑顔。甲子園では、惜しみない拍手と湯浅コールが贈られました。

試合後、岡田彰布監督は「2日前に宮崎から帰ってきたばかりなんですが、ぶっつけ本番だったんですけど、ここは湯浅にかけるしかない。湯浅が出てくるとファンの声援でガラっとムードが変わると思った」と起用意図を説明。指揮官の雰囲気を変える投球が、チームのサヨナラ勝利につながりました。
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