1965年以来の対戦 オレンジボウル見所
日本時間1日に、CFP(カレッジフットボール・プレイオフ)セミファイナルのオレンジボウルが開催されます。
対戦カードはランキング2位のミシガン大学と同3位ジョージア大学。今回のオレンジボウルは、ともにプレースタイルが似ていて実力も拮抗した好ゲームとなりそうな予感がします。
お互いのプレースタイルは、粘り強い守備から重厚なランで時間をコントロールするオールドスクール。注目したいのは、ミシガン大が1879年にフットボールを始め、その13年後にジョージア大が始めたにも関わらず、両チームがフィールドで顔を合わせたのは1965年の一度のみ。その時はジョージア大が勝利しましたが、果たして今回の結果はいかに。
ミシガン大オフェンスの中心は、ランニングバック(RB)ハッサン・ハスキンス選手。185センチ、体重100キロの4年生は、シーズンで20タッチダウンをマーク。同僚の3年生RBブレイク・コーラム選手と合わせて計31タッチダウンを記録するなど、ウルヴァリンズ(ミシガン大のチーム名)の大きな得点源となっています。守備では、4年生ディフェンスエンド(DE)エイダン・ハッチンソン選手のラッシュ力が必見です。身長198センチ、体重120キロと均整がとれたサイズのハッチンソン選手は、2022年のNFLドラフトでは1巡目で名前が呼ばれるのは確実です。ハッチンソン選手がジョージア大の攻撃ラインを崩すことができれば、ミシガン大優位になるはずです。
一方のジョージア大は、突出した成績を残した選手こそいませんが、ハイレベルなアスリートがそろっています。CBSスポーツ電子版が発表した最新(2021年12月29日現在)のNFLドラフト候補選手100人の中に、ジョージア大の8選手がランクインしていました。
8人中6人が守備選手で、ジョージア大の守備力の強さがうかがえます。オフェンスでランクインしたワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピッケンス選手は、春に膝前十字靭帯(ACL)断裂の重傷を負いましたが、シーズン最終戦に復活できたのはブルドッグス(ジョージア大のチーム名)にとって朗報でした。
ステットソン・ベネット選手は決して安定したクオーターバックとは言えないので、攻撃ラインが辛抱して4年生司令塔をしっかりと守ることがマストとなります。
試合のカギとなるのはミシガン大ディフェンスラインとジョージア大オフェンスラインのマッチアップ。このスクリメージの攻防で上回った方が、日本時間11日の全米王座決定戦にぐっと近づきます。
写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ
写真は2019年のエイダン・ハッチンソン選手