アーバンスポーツ祭典「FISE」中止
都市型スポーツの国際大会「FISE」の主催者は20日、3月に予定していた「FISE HIROSHIMA 2022」の中止を発表しました。
アーバンスポーツが一堂にそろいアマチュアやプロアスリートが競い合う国際的な都市型スポーツの祭典「FISE」。日本での初開催は2018年で、翌年の「FISE WORLD SERIES HIROSHIMA 2019」では10万人以上が来場していました。
今年3月の広島大会は、BMX、スケートボードストリート、ボルダリング、さらにパリ五輪の新種目ブレイキンなど7種目が行われる予定でした。
一般社団法人日本アーバンスポーツ支援協議会(JUSC)、一般社団法人アーバンスポーツ大会組織委員会は今回の決定において、新型コロナウイルスの水際対策強化による外国人新規入国停止の影響で、海外選手および関係者の入国に関して今後の見通しが立たないことや、現在の国内の感染状況を理由に挙げています。また、2022年4月以降、会場である旧広島市民球場跡地が改修工事により2023年3月末まで使用ができないという状況も鑑みた上での判断だということです。
2020年、21年も中止となっていて、これで3年連続で中止となりました。
【JUSC 渡辺守成会長コメント】
2018年4月、日本国内ではまだ「アーバンスポーツ」という言葉さえ知られていない時期に、広島は時代に先駆けて日本で初めて「FISE」を開催してくださいました。「スポーツ界の黒船襲来」と騒がれ、若者だけでなく多くの方々に感動を与え「東京2020オリンピック」でのアーバンスポーツの成功に導きました。そして、「FISE HIROSHIMA 2022」は東京2020オリンピックのレガシーとしてIOC内においても重要な大会として位置づけられておりました。今回の中止決定はたいへん残念でございますが、「FISE HIROSHIMA」で灯されたアーバンスポーツの輝きを今後はさらに発展させ、世界のアーバンスポーツの発展に貢献をして参りたいと存じます。引き続き、皆さまのご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます
写真:猪俣 健一/アフロ