北島康介語る 入江陵介「大ベテランの味」
◇KOSUKE KITAJIMA CUP 2022(1月21日~23日、東京辰巳国際水泳場)
大会2日目を迎えたKOSUKE KITAJIMA CUP 2022。男子400m個人メドレーでは、本多灯選手が4分12秒36と自己ベストに迫る好記録で、1日目の200mバタフライに次ぐ今大会2冠を達成しました。
また、男子200m背泳ぎに登場した入江陵介選手も、100m背泳ぎに続き2冠を達成。本多選手や入江選手ら、東京五輪に出場した選手の活躍をたたえたのは、水泳界のレジェンド北島康介さんです。
「本多灯選手も好調をキープしているし、この状況下で体調を整えてきちんと試合に出てきてパフォーマンスをするのはすごく難しいこと。その中でも、選手たちが1つのテーマを持って取り組んでいる」と北島さんはコメント。
その上で、24日に32歳の誕生日を迎える入江選手について「安定性ときちんと結果を出す安定感がある。持ち前の“大ベテランの味”みたいなものが出てきた」と評価しました。
また、女子100m自由形で優勝した池江璃花子選手については「まだまだ(上に)いけそうな匂いがする。本人も言っていたが、“もうちょっといいパフォーマンスがしたい”という向上心が見えるレースだったと思う」と、今後のさらなる進化に期待感を示しました。
北島さんは、こうしたトップ選手の試合でのルーティンを小学生スイマーたちが間近で見られることにも意義があるといいます。
22日だけで3度「小学生の大会記録」を更新した小学6年の清水さやか選手についても「清水さやか選手の今後もすごく楽しみだし、若手の選手で“これから伸びるかな”というのが見られる大会」と、この大会から世界に羽ばたく選手を輩出することに意欲を示しました。
写真:TAKAO FUJITA