北島康介杯 佐藤翔馬が200mでも3連覇
◇KOSUKE KITAJIMA CUP 2022(21日~23日、東京辰巳国際水泳場)
東京五輪日本代表の佐藤翔馬選手が200m平泳ぎに出場しました。決勝ではゆったりとした大きな泳ぎでスタートからトップに立った佐藤選手。苦手とするラスト50mは「手だけでなく足も使った泳ぎができていて、よかった」と2位以下に体半分ほどの差をつけて1位でフィニッシュしました。
予選では、自身のタイム、2分10秒55を確認すると、少し驚いたような表情を見せた佐藤選手。「感覚的に(2分)12秒、13秒かなと思っていたので、びっくりしました」
東京五輪前から悪くしていた腰の治療を行ったばかりで、練習も十分にできていないという佐藤選手、決勝での2分8秒80というタイムについて「このタイムはいいタイム。全然大丈夫。練習を積めば、タイムはまだ上がる」と自信をのぞかせました。
これで佐藤選手は100mと200mの平泳ぎで3連覇を果たし、男子の大会MVPに選ばれました。佐藤選手の泳ぎを見た、平泳ぎ五輪2連覇の北島康介さんは「ケガに苦しんで、五輪後にどう向き合って試合でやるかを注目していた。目標としたタイム(2分10秒台)を出せたのは、取り組みとして間違っていなかったと自信になると思う。これからどう練習に取り組むか、ここから正念場」と期待をのぞかせました。
さらに、「平泳ぎは『北島康介』の名前が出てきてしまう。(北島2世とか)期待されているのも自覚していると思う。目の前のことが見えなくならないようにコーチとうまくやりながら、徐々にやってほしい。まだ二十歳でしょ?僕が二十歳の時は、どうしようもなかった。今の選手は優秀ですよ」と話した北島さん。
最後に東京水泳協会の会長として「東京都から世界に羽ばたく選手を楽しみにやっていきたい」とコロナ禍での大会の成功を喜びました。