◇2023全農CUP大阪大会　女子準々決勝　張本美和4-2伊藤美誠(25日、Asueアリーナ大阪)

卓球パリ五輪選考会を兼ねた全農CUP大阪大会の女子準々決勝で、張本美和選手が伊藤美誠選手を破って4強入りしました。

第1ゲーム、伊藤選手の速い打点とカウンターに押され気味の張本選手は、YGサーブを繰り出して粘りますが、9-11で先取されます。

しかし、第2ゲーム以降、徐々に伊藤選手の攻撃についていく張本選手。ロングサーブでレシーブを乱すと、伊藤選手を卓球台から離し、ラリーからスマッシュを打ち込むなど多彩な攻撃を見せます。

ゲームカウント2-2で迎えた第5ゲームは7連続ポイントで逆転して、11-6と初めてセットカウントが先行すると第6ゲームもバックハンドの打ち合いからリズムをつかみドライブを打ち込むなど、6連続ポイントで最後まで攻め続けた張本選手がゲームを奪い勝利をおさめました。

試合後、張本選手は「ミスもあったり、下がりすぎなときもあったが、食らいつくことができて相手のミスを誘うこともできたので、自信にはなっている。気持ちの面で絶対負けないように、試合中も切り替えることも多かったが、いまは勝つことができてうれしい」と喜びを語りました。

また「1ゲーム目、3ゲーム目を取られておされる立場ではあったが、やっていることに間違いはないし、自分の調整不足があって、やっているうちに調整できて、それが最後につながった」と冷静な試合運びを分析しました。

序盤の五輪選考大会ではなかなかポイントを稼ぐことはできませんでした。それでも「手ごたえはすごくある、1試合1試合ごとに自信になる。誰に対しても勝てるようになれるといいなと思う」と笑顔を見せました。

東京五輪のメダリストを破るゲームで急成長を見せる15歳は、「一番上まで行きたい。一戦一戦試合を頑張って、自分が納得のいく試合をして、よい成績につなげていきたい」とさらなる高みを目指します。