育成契約からの“逆襲”!巨人・増田陸 支えとなった父の言葉と有言実行の努力
ある試合日の増田選手に密着すると、朝7時30分、試合の6時間以上も前に寮を出発し、一番乗りでグラウンドに入り、練習を始めました。守備練習ではショート、サード、セカンド、ファースト、そして、ライトと計5か所でノックを受け、試合が終わるとベンチ裏で居残り練習をし、チームで最後に球場を後にするほど、とにかく練習に打ち込んでいました。増田選手は「僕は全然うまくないですし、練習が大事だと思っているので。いざという時に、どこでも守れるように準備しているだけです。チャンスをもらったらそこで結果を出す」と話しました。
増田選手は入団から3年間1軍出場無し。そして、昨シーズン終了後には育成契約に。増田選手は「すごく落ち込みましたし、このまま野球人生終わるのかなって考えました」と当時を振り返ります。そんな時、支えとなったのが父・浩三さんの言葉でした。「あと1年、死ぬ気でやってみ。絶対いいことがあるから」父からの言葉に対し増田選手は「今までいっぱい迷惑をかけてきて、支えてもらっていたので、何とか諦めずにやろうっていう気持ちになりました」と一念発起したきっかけを明かしました。
2022年の年明け、気合を入れるため、五厘刈りにした頭を披露し「逆襲の気持ちではい上がって見せます」と決意を語った増田選手。12歳年上のキャプテン・坂本勇人選手の自主トレに参加し、キャンプや2軍戦でもアピールを続け、ついに5月5日、自身初の1軍登録を勝ち取りました。増田選手は「自分の人生を変えたいと思って日々必死にやっていて、がむしゃらにやっていることがいい結果につながっていると思うので、これからも続けていきたい。闘志むき出しでプレーしている姿を見てほしい」と話しました。