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飛び込み荒井祭里が引退を表明「自分のしたい飛込をできた」 東京、パリ五輪に出場した24歳

2025年2月9日 18:31
飛び込み荒井祭里が引退を表明「自分のしたい飛込をできた」 東京、パリ五輪に出場した24歳
荒井祭里選手(写真:アフロスポーツ)
飛び込みで2大会連続五輪出場の荒井祭里選手が8日、自身のインスタグラムで現役引退を表明しました。

荒井選手は2021年東京五輪で板橋美波選手と出場した女子シンクロダイビング10m高飛込で6位に入賞。個人の女子10m高飛込では決勝に残れませんでしたが、2024年パリ五輪では、決勝に進み9位に入りました。

〈大切なご報告〉と題して、競技の写真や笑顔の写真を複数投稿。

「この度私、荒井祭里は飛込競技を引退します。今まで沢山の方に支えられ、応援していただき、私の飛込を好きと言ってくれる方がいてくれて、それが私にとって飛込を頑張る原動力でした。小学1年生で飛込を始め、中2くらいまでは真面目に飛込をしていなくて友達と話すために練習に行き、反抗ばかりでコーチや先輩に怒られていました。小学生の頃の私を知っている人からすると、ここまで続けているのが信じられないかなと思います。そんな私が飛込と向き合ってここまで続けられてきたのは出会えた人たちのおかげで本当に奇跡なんだなとつくづく感じます」

また「大学生頃からは上手く飛込ができないことも増えたりして自分の飛込のスタイルを見失いかけたこともありました」と苦悩も明かした荒井選手。それでも「気持ちが落ちたり、どんなに練習がしんどくて練習に行きたくなかったとしても自分の中に楽しいという気持ちが絶対にあったからプールに通い続けられていました」と思いを記しました。

引退を決意したタイミングについては、「私にとって最後の3試合はオリンピック、日本選手権、国スポでした。引退は考えず飛込を夢中ですることができました。今までの飛込人生で一番くらいに楽しく、そして自分のしたい飛込をできたからこそ引退ということを決意できました」とつづりました。

所属のJSS宝塚を含め感謝の気持ちを記した24歳は、「結果を残したりすることはもちろん嬉しいですが飛込はそれ以上に私にとって色んなものを与えてくれて変えてくれました。試合での大きな声援が聞けなくなったり飛込仲間と会えなくなったりするのは寂しいですが、これからは今までの経験を活かし、飛込が与えてくれたもの以上に私が沢山の方々に恩返しが出来るように今後も頑張ります。17年間本当に本当にありがとうございました!」と飛び込みへの思いを込めました。

最終更新日:2025年2月9日 18:31