大谷翔平 20号HRでリーグ単独首位・・・初の兜、“6.98秒”、膝折れ弾など今季HRを振り返る
■大谷翔平―今季のHRを振り返る
大谷選手の第1号は開幕から3試合目のアスレチックス戦。会心の当たりに外野手も打球を深く追わず。136メートルの特大弾で大谷選手のホームランが始まりました。
4月9日には逆方向に返す第3号2ランホームランを放ちました。これまでホームランセレブレーションはカウボーイハットを使っていましたが、大谷選手にとって初めて“兜”で祝福される日となりました。
4月23日には、テイラー・ウォード選手、マイク・トラウト選手が連続でホームランを放ったあと、大谷選手が第5号ソロホームランを決め、3者連続アーチを記録します。
4月30日に記録した第7号ソロは衝撃の一発でした。ブリュワーズのレイ投手が投じた初球を完璧にとらえると、『6.98秒』の滞空時間を記録しバックスクリーンへ。これにSNSでは「落ちてこないかと思った」など盛り上がりを見せました。
5月10日に記録した第8号2ラン、大谷選手は低めに投じられた4球目をとらえますが、その体勢は左膝が地面につきそうなほど崩れていました。それでも打球は楽々スタンドイン。侍ジャパンの壮行試合で見せた“膝つきホームラン”を彷彿とさせる一発を見せました。
5月31日には自身今季初の1試合2ホームランを記録します。3回の第2打席、初球150キロのストレートをはじき返すと、打球は左中間スタンドに運ばれる第14号2ランホームランに。さらに4回の第3打席、追い込まれてからの6球目を完璧にとらえると、大谷選手もホームランを確信したのかボールを見守る“確信歩き”を見せます。第15号2ランホームランは、ライトスタンド上段に飛び込む飛距離140メートルの超特大弾となりました
6月6日は同学年の鈴木誠也選手とメジャー初対決。大谷選手のライナー性の打球が、ライトを守る鈴木選手の頭上を襲います。鈴木選手がジャンプするも届かず、打球はフェンスを越えたかに思われましたが、判定はインプレーとなり、大谷選手は3塁まで激走。その後審判団の協議により、判定はホームランに覆り、第16号を記録しました。
そして6月12日、1点ビハインドの7回、大谷選手は2球目のシンカーを完璧にとらえると、バットを放り投げホームランを確信。飛距離140メートルの超特大ソロホームランで第19号をマークしました。
これで、22年ホームラン王のアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)に並ぶ、ア・リーグのホームランランキングでトップタイとなりました。
しかしここで終わらないのが大谷選手。同試合の延長12回、ランナー2塁のチャンスで初球を逆方向に返すと、打球はレフトスタンドに吸い込まれます。勝ち越しとなる第20号2ランホームランで、ホームランランキングリーグ単独トップに躍り出ました。
なおジャッジ選手は、6月3日に行われたドジャーズ戦での守備時、フェンスに激突しながら打球をキャッチするファインプレーを見せましたが、このとき右足親指に打撲とじん帯捻挫を負傷。10日間の故障者リストに入っています。