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レスリング川井姉妹が世界選手権出場逃す 梨紗子「簡単に引退、サヨナラは言えない」友香子「私たちもまだできる」

2023年7月17日 22:00
レスリング川井姉妹が世界選手権出場逃す 梨紗子「簡単に引退、サヨナラは言えない」友香子「私たちもまだできる」
レスリング世界選手権代表選考プレーオフ試合後に涙する川井姉妹【左】川井友香子選手、【右】金城梨紗子選手
レスリング世界選手権・非オリンピック階級代表選考プレーオフ(17日、味の素ナショナルトレーニングセンター)

今年9月にセルビアで行われる、レスリング世界選手権の代表をかけたプレーオフに、“川井姉妹”こと五輪連覇の金城梨紗子選手と、東京五輪金メダルの川井友香子選手が出場しました。

金城選手と川井選手は、6月に行われた全日本選抜に五輪階級で出場し、敗戦。自力でのパリ五輪出場はかなわなくなりましたが、世界選手権出場を目指し、非五輪階級でのプレーオフに出場することを明らかにしていました。

最初に試合を行ったのは女子65キロ級に出場した妹の川井選手。慶応義塾大3年の尾崎野乃香選手を相手に戦いますが、序盤から尾崎選手の積極的な攻撃で2点を許します。姉・金城選手が自身の試合に備えながら見守りますが、第2ピリオドも片足へのタックルを決められ、追加点を奪われ敗れました。

試合後は姉妹で顔を合わせると、金城選手が川井選手の背中をぽんぽんとたたきねぎらいます。

その後、金城選手は女子59キロ級3回戦から出場。第2ピリオド序盤で4点リードしましたが、残り1分を切ったところで2点差に追い上げられます。さらに、試合終了のブザーが鳴った瞬間に同点に追いつかれ、ラストポイントにより敗戦となりました。

試合後には姉妹そろってインタビューに応じ、話しながら涙をこらえきれず1枚のハンカチを交互に渡し合い、涙をぬぐう様子も。

金城選手は「負けてしまったことはすごく悔しい」と試合を振り返りながらも「今回ダメで世界選手権もなくなったから簡単に引退、サヨナラとは言えない」と今後への展望も話しました。

結婚、出産を経て、ママとして戦う金城選手を近くで見ていた川井選手は、「お姉ちゃんは本当に強い人。かつてないことに挑戦してマットに立っていることもすごいし、その上でまたいい動きをしていた」と賞賛。

また、自身について聞かれると「今回のプレーオフは出るか本当に3日前まで悩んでて出たくないと思ったときもあった」と本音をこぼしつつも、「世界選手権の代表の子の結果次第というところが強い。私たちもまだできるので」とコメントしました。
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