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【巨人】育成投手の木下幹也 大きなカーブが持ち味 「バッターを翻弄(ほんろう)するところを見てもらいたい」

2022年11月14日 6:12
【巨人】育成投手の木下幹也 大きなカーブが持ち味 「バッターを翻弄(ほんろう)するところを見てもらいたい」
巨人の木下幹也投手
プロ野球・巨人の木下幹也投手が宮崎で行われている秋季キャンプに参加しています。木下選手は横浜高校出身で2020年の育成ドラフト4位で指名され、巨人に入団しました。小学校の時にジャイアンツアカデミーに所属していて、アカデミーから巨人に入った初めての選手です。

「自分はピッチングスタイルは、大きいカーブがあるんですけど、そういった変化球とかでゴロを打たせたりとか、まっすぐで押してフライで打ち取ったりとかですね。あとは、インコ―スとアウトコースの投げ分けが得意なので、そういうところで見逃し三振とか、バッターを翻弄(ほんろう)するところを見てもらいたいなと思っています」と自分の持ち味を語ってくれました。

今季は2軍と3軍で登板、2軍では14試合に登板し、3勝5敗、防御率は4.73、3軍では5試合に登板し1勝0敗2セーブ、防御率は1.59でした。今回、秋季キャンプでは、阿波野秀幸投手チーフコーチや久保康生巡回投手コーチらからアドバイスをもらい、まっすぐの球威を上げることに注力しています。

「あとは体の使い方というか、出力の上げ方、上げるためにいろいろ取り組んでいます。どう使ったらどのような球が行くか、常に考えてやっているところです」

侍ジャパンとの試合では、4人いる育成投手の中で唯一、残留となりました。それでも、悔しさは見せず、残留組に“選ばれた”と前向きな姿勢をみせました。「こっちで自分で(時間を)目いっぱい使えると思ってました」と語った木下投手。残留した2日間は、久保コーチから熱血指導を受け、体の使い方を学びました。

「受けてもらっているキャチャーの方にも『球が強くなってきているよ』と言われて、今のところはいい感じなのかなと」とはにかんだ木下投手。13日に行われたソフトバンクとの練習試合でも8回2アウトから登板。野村大樹選手から三振を奪いました。

「監督に『球速が140キロでも(球)質があれば、大丈夫。球速は自ずと上がってくるから』と言われているんで、あせらず、結果だけを求めてとりあえず相手を抑えることに集中して、やっていきたいなと思います」

■ブルペンでの秘密兵器

木下投手がブルペンで数十球投げ終わった後、ブルペンキャッチャーと阿波野コーチが出してきたのは2つのコンクリートブロックに棒を刺したものにゴムをはったもの。これは長いイニングを投げ、疲れてきたときに、低めを意識して投げられるようにするトレーニング。

阿波野コーチは「木下投手の球質はキレでフライが多くなるようなタイプ。本人も自覚していますが、ゲーム終盤に高めが捉えられやすくなってしまいます。そういう時こそ、低めへの制球をうながすものです」と“お手製”のトレーニング器具を説明してくれました。

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