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過去12季でリーグの75%がカンファレンス決勝進出 NFLは最もパリティーなリーグ

2022年1月28日 17:58
過去12季でリーグの75%がカンファレンス決勝進出 NFLは最もパリティーなリーグ
前年地区最下位から今季はカンファレンス決勝まで登りつめたベンガルズを攻撃でけん引する司令塔のジョー・バロウ選手(写真:USATODAYSports/ロイター/アフロ)

NFLは日本時間31日、AFCとNFCのカンファレンス・チャンピオンシップが行われます。対戦カードは、AFCが第2シードのカンザスシティ・チーフス対第4シードのシンシナティ・ベンガルズ。一方のNFCが第4シードのロサンゼルス・ラムズ対第6シードのサンフランシスコ・49ers。勝った方が、同2月14日にカリフォルニア州ロサンゼルスにあるSoFiスタジアムで開催される第56回スーパーボウルに駒を進めます。

パリティーなリーグと呼ばれて久しいNFL。パリティーを訳すと「戦力均衡」という意味で、NFLは全米4大スポーツ(NFL、MLB、NBA、NHL)の中でも最もパリティーが実現できているリーグと言っても過言ではありません。その証拠に、2003年、2004年シーズンを制したニューイングランド・ペイトリオッツを最後に17年連続で連覇したチームが出現していません。

今年のカンファレンス決勝へ進んだベンガルズとサンフランシスコ・49ersは前年地区最下位からカンファレンスの頂上決戦まで登りつめました。前年地区最下位の2チームがカンファレンス決勝に駒を進めるのは、1970年以降では5例目となります。そして、ベンガルズがカンファレンス決勝に進んだことで、過去12シーズンにおいてリーグの75%(32チーム中24チーム)がスーパーボウル出場権をかけた試合を戦うことになります。各チームの戦力が拮抗していることで突出したチームが現れることなく、よりエキサイティングな試合がファンの心をわしづかみにしています。

両カンファレンス決勝は、レギュラーシーズンのラスト2週に行われた再戦になります。第17週にはベンガルズがサヨナラフィールドゴールでチーフスに勝利。第18週では49ersが、オーバータイムの末にホームのラムズを下しました。49ersに関しては、第10週にもラムズから白星を挙げており、今季の対戦成績が2勝0敗と相性抜群です。ホーム開催で地元ファンを味方にできる上位シードのチーフスとラムズが有利かもしれませんが、この2チームを苦手にしていないベンガルズと49ersも決して侮れません。

ディビジョナル・プレーオフでは4試合中3試合が最後のプレーで勝負が決まる大激戦。延長戦で雌雄を決した残りの1試合もNFLプレーオフ史上最高ともいえるベストバウトでした。そんな熱い試合を勝ち抜いた4チームで争われるカンファレンス決勝も、筋書きのないドラマが待っていそうです。

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