◇プロ野球パ・リーグ　オリックス5-2ソフトバンク(10日、京セラドーム)

2日前に1軍登録されたオリックスの渡部遼人選手。首位攻防戦の大事な一戦で起用した中嶋聡監督の期待に見事応えました。

4回、強打者の中川圭太選手を目の前で申告敬遠され、「だろうな、思って準備はしていた」と話した渡部選手。カウント2-2と追い込まれましたが、5球目、149キロのまっすぐをライトに打ち返し、貴重な2点をあげました。

プロ14打席目で初ヒット初打点をあげ、お立ち台にあがりました。

▽渡部遼人選手のヒーローインタビュー

――お立ち台はどうですか？
「すごくいい場面で回ってきてくれて、結果、緊張した打席だったんですけど、思い切っていけたことでヒーローになれたのですごくうれしいです」

――どんな気持ちで？
「『だろうな』と思って、準備はしていたので、心の準備はできていたので、慌てることなく打席には入れたと思います」

――打った後の気持ちは？
「ホッとしたなというのが一番大きいですね」

――ボールは？
「ない、ないです」(球場から笑い起きる)

――ボールはどうしますか？
「両親に送ることができればなと思っています」

――どんな言葉を添えて渡しますか？
「『まだ打たないのか』とずっと言われていたので、『やっと打ちました』と伝えて渡したいです」

――1軍に呼ばれてどんな気持ちで日々臨んでいる？
「ファームでやってきたことを出すことももちろんですけども、こういうヒリヒリした展開で、1軍で出させてもらっている、チャンスを与えてもらっていることがすごく幸せなことなので・・・（ここで記念ボールが手元に）えー、ある意味で、チャンスだとも思っているので、しっかりこの機会を無駄にしないように勝ちに貢献していきたいなと思っています」

――ファンに？
「きょうも応援ありがとうございました。これから厳しい展開というか、すごい首位争いの中で戦っていく中でもしっかり自分のできることをやって、勝ちに貢献していきたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」