×

巨人・菅野&ヤクルト・小川がNPBとの事務折衝に出席 “投げ抹消”救済へ意見「野球人生が変わる選手もいる」

2023年9月12日 5:20
巨人・菅野&ヤクルト・小川がNPBとの事務折衝に出席 “投げ抹消”救済へ意見「野球人生が変わる選手もいる」
NPBと選手会の事務折衝に出席したヤクルト・小川泰弘投手(左)と巨人・菅野智之投手(右)
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が11日に行われました。この日はシーズン中にもかかわらず副会長を務める巨人菅野智之投手、ヤクルト小川泰弘投手が出席しいわゆる“投げ抹消”問題について意見を行いました。

先発投手を登板翌日に登録抹消する“投げ抹消”では、抹消期間の10日間で疲労回復に努め、故障のリスクが減る一方で、FA権(フリーエージェント権)に関わる1軍登録日数が減ってしまうという問題点が指摘されていました。

この点について、選手会はかねて30日以内に再登板した投手にはFA権資格日数に7日間加算することを提言。この日は2週間以内に登板し7日間加算する案なども出たといいます。

現役の先発投手という立場から思いを伝えた菅野投手は、「事務折衝に出たことがなかったですし、正直何もしてこられませんでした。僕もあと何年やれるか分からないので、あとの世代の子たちに何か残してあげたいなという気持ちで今日は来ました」とコメント。

“投げ抹消”についてはFAの日数を稼げない選手も少なくないという現状があるとして、「先発ピッチャーの価値をもうちょっと高めてもらえるように。野球人生が変わる選手も絶対にいると思いますし、1年FA権をとるのが遅かったり、たった1年かもしれないですけど年齢もあるので1日、1年でも早くという思いはあります」と話しました。

また、小川投手は「交渉の場に実際に選手が行くこと自体が大切なのかなと思って参加させてもらいましたし、これからの選手のために何か貢献できれば。実際にチームで(投げ抹消を)奥川(恭伸)投手が経験してますし、そこのヒアリングもして、選手の思い、これからの若い選手の将来のために少しでも先発ピッチャーの価値、権利を取れるように伝えさせてもらいました」と語っています。

選手会の森忠仁事務局長は、「選手に直接いろいろ話してもらって、ある程度は理解してもらって、もう1回球団のほうで検討することになった。根本的に投げ抹消の選手を救いたいという考えが変わらないところは理解してもらえたので、何か動きは出るかなと思います」とコメントしています。
24時間ライブ配信中
日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
logo

24時間ライブ配信中