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【陸上】母校で再スタートを切った砂岡が好走 創価・小池、城西・平林ら大学生も健闘 

2024年5月6日 6:00
【陸上】母校で再スタートを切った砂岡が好走 創価・小池、城西・平林ら大学生も健闘 
母校に拠点を戻した砂岡拓磨選手が日本選手トップでMVPに輝く
◇第35回ゴールデンゲームズ in のべおか(4日、宮崎・延岡市西階陸上競技場)

日本グランプリシリーズ(グレード3)のゴールデンゲームズ in のべおかが、5月4日に宮崎県延岡市の西階陸上競技場で開催されました。

日本グランプリ種目の男子5000mは、午後9時30分スタートの最終A組で砂岡拓磨選手(東京陸協/城西大学OB)が、3600mでトップに立つと独走。自己記録(13分19秒96)に次ぐセカンドベストの13分27秒55の好タイムで組トップに立ち、「非常に納得のいくレースができた」と喜びを口にしました。また、全体でも日本選手トップ(外国人選手を含めると21位)となり、大会MVPに選出されています。

砂岡選手は城西大学在学時、3年時に箱根駅伝1区で区間7位の成績。4年時には5000mで自己記録となる13分19秒96(当時日本学生歴代2位)をマークしました。大学卒業後は実業団で競技を続けていましたが、今年3月末に退社。現在は母校の城西大に拠点を移しています。

「どうしてもトラック種目で活躍がしたい。トラックでピークを迎える30歳ぐらいまでに自分のやりたいことに全力で取り組むためには、環境を変えるのがいいと思った。本当に良い滑り出しになりました」

2028年のロサンゼルス五輪で決勝に立つために環境を変える決断をし、上々のスタートを切りました。

日本選手の大学生トップは、A組3着の小池莉希(創価大学2年)です。小池選手は長距離の名門・佐久長聖高出身ですが、高校時代の5000mのベストタイムは14分26秒29で、駅伝ではレギュラーの座を掴めませんでした。

それでも、創価大に入学しめきめきと力を付け、5000mの自己記録は13分34秒82まで伸ばします。そして、1年目から大学三大駅伝に出場し、今年の箱根駅伝は8区を走りました。

その箱根駅伝を終えて、今年2月にはケニア合宿を敢行。その成果について「後半の(ペースの)落ちがなくなり、安定して力を出せるようになった気がします」と話します。実際に、3月には3000mで自己新(8分01秒42)をマーク。5000mでも好走を続けており、ケニア合宿の成果を実感していました。

今回も上位でレースを展開。最後は社会人の砂岡選手と上野裕一郎選手(ひらまつ病院)に引き離されたものの、組3着に入る健闘を見せました。

「できれば13分30秒を切りたかったんですけど……」と記録には満足していない様子でしたが、「グランプリのレースで表彰台に乗ることができたことは一番の収穫。結果は決して悪くはない」とレース内容には手応えがあったようです。

「今年は1万m27分台を最低限クリアしたい。駅伝でも、他校の選手に負けないように頑張りたい」と今季の目標を口にします。その先には、2025年の世界選手権東京大会出場を見据えています。

また、午後7時20分スタートの男子5000mE組では、城西大学の平林樹選手(4年)が、力のある実業団選手やライバルとなる学生ランナーを相手に組1着を奪う力走。13分39秒77の自己新記録をマークしました。

「前の組が結構ゆっくりだったので、タイムは仕方ない。自分のペースを刻みつつ、集団の中で力を使わずに、最後は1着を取りに行こうと考えていました」

こう振り返るように、記録よりも着順を意識したと言います。そのプラン通りにレースを進めると、結果的にはタイムも伴いました。次戦の関東インカレでも上位入賞を目指します。

城西大学の選手では、留学生のヴィクター・キムタイ(3年)が全体で学生トップとなり、13分23秒60の自己記録をマーク。

「個人個人の強化を進めているところなので、それが合わされば、駅伝シーズンも良い流れに乗っていけるんじゃないかと思っています」と平林選手。

城西大学は今年の箱根駅伝で初の3位と飛躍を見せました(ヴィクター選手は3区3位、平林選手は9区10位)。今季もこの勢いのまま学生長距離界に旋風を巻き起こしそうです。

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