◆北京五輪・大会12日目(2月15日)スノーボード・女子ビッグエア決勝

スノーボード・女子ビッグエア決勝が行われ、岩渕麗楽選手(20)は惜しくもメダルには届かず4位に終わりました。

3回目、一発逆転を狙う岩渕選手は、まだ女子では大会で誰も成功させたことがない超高難度の大技「トリプルアンダーフリップ」に挑戦！しっかり回りきったものの最後の着地でバランスを崩し転倒。逆転勝利とはなりませんでした。しかし、この大技に会場は沸き立ちます。さらにライバル選手たちが次々と岩渕選手のもとに駆け寄り、熱い抱擁を交わし果敢に大技にチャレンジした岩渕選手をたたえました。

試合後「今日の決勝を迎えるまでに本当にたくさんの人の支えがあって来れて、もちろん自分が悔しいのはそうなんですけど、やっぱりそうやってたくさん応援してくれた人たちに恩返しするような結果を残したかったなと思っています」と振り返りました。

SNS上では岩渕選手の勝負に対し、「悔しいだろうけど、見てる人の記憶にいちばん刻まれましたよ」「岩渕選手の演技に震えた。あの瞬間会場が一番沸いてた。感動した」「素晴らしいチャレンジ！」と絶賛の嵐。メダルや順位以上の何かが人々の心を動かした瞬間でした。

◆以下、岩渕選手のコメント

――滑り終えての気持ちは？

「やっぱり4年前(平昌五輪)と順位を変えることができなくて、挑戦できたのはすごくうれしい事だと思うんですけど、でも一番は結果につなげたかったなという悔しい気持ちが今は強いです」

――平昌五輪が終わった時と感じている悔しさに違いはありますか？

「前回は、何もわからないっていったら変ですけど、本当にあっというまに終わってしまったんですけど、今回は今日の決勝を迎えるまでに本当にたくさんの人の支えがあって来れて、でももちろん自分が悔しいのはそうなんですけど、やっぱりそうやってたくさん応援してくれた人たちに恩返しするような結果を残したかったなと思っています」

――北京五輪で感じたこと、つかんだものは？

「今回は本当に技というより、すごいたくさんの人に見られていて応援してもらえて、その影響ってすごい自分にもあって、なんていうんだろうな･･･ちょっとわからないですけど、でも人のあたたかさに触れたオリンピックだったなと思います」