北京五輪 メダリストの栄誉たたえる「報奨金」 各国と比較して日本は?

北京五輪での日本のメダル獲得数はすでに前回の平昌五輪を上回り、冬季五輪の過去最多を更新しています。メダルを獲得した日本代表選手には、その栄誉をたたえて日本オリンピック委員会から報奨金が贈られます。その報奨金事情、世界各国と比較してみました。
■メダル獲得の栄誉たたえる報奨金
15日、ノルディックスキー複合男子個人ラージヒルで渡部暁斗選手が銅メダルを獲得し、この時点で今大会の日本のメダル獲得総数は史上最多だった2018年の平昌五輪を超え、14個となりました。
日本オリンピック委員会は、北京五輪でメダルを獲得した選手に報奨金として「金」は500万円、「銀」は200万円、「銅」は100万円を贈るとしています。
複数人で参加する種目は1人ずつに規定額を贈ることになっており、複数種目でメダルを手にした選手にもそれぞれに対して報奨金が贈られるということです。
メダリストの栄誉をたたえるという観点などから贈られる報奨金。
米CNBCの調査結果などをもとに、各国の報奨金事情を日本と比べてみます。
■意外な地域が高い?あの“五輪大国”は?
まず目を引くのはシンガポール。他国と比較してもそれぞれのメダルに対し、際だって報奨金の額が高いことがわかります。金メダリストに贈られる約8480万円は日本のおよそ17倍です。
マレーシアも金メダルで約2710万円となっており、東南アジアの国々がヨーロッパなどと比較しても高い水準となっていることがわかります。
2月16日時点で19個のメダルを獲得している“五輪大国”のアメリカは金メダルで約430万円、銀メダルで約260万円、銅メダルで約170万円と日本と近い金額となっています。
オーストラリアは金メダルで約170万円と各国と比べると少し“控えめ”な印象でしょうか。
■韓国は報奨金に加え“インセンティブ”も
お隣、韓国の報奨金事情はどうなのでしょうか。
韓国は「金」で約610万円、「銀」で約340万円、「銅」は約240万円と日本と比較するとやや高い水準。
さらにこれに加え、メダリストたちには年金の加算支給や男性選手の場合は兵役免除といった“インセンティブ”も与えられるということで、報奨金以外でも破格の待遇となっているのが韓国の特徴です。