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【高校サッカー展望・栃木】佐野日大が初出場を狙った宇短大附を破り6大会ぶり9回目の全国出場

2022年12月9日 17:00
【高校サッカー展望・栃木】佐野日大が初出場を狙った宇短大附を破り6大会ぶり9回目の全国出場
6年ぶり9回目の全国出場を決めた佐野日大高校
第101回全国高校サッカー選手権、12月28日に開幕する全国の舞台への切符を争う栃木大会決勝は、4回目の決勝進出で初の全国大会出場を狙う宇都宮短期大学附属高校と、これまで 8 度の全国出場、前回(6大会前)の全国の舞台ではベスト 4 という結果を残している佐野日本大学高校という対戦となりました。試合は延長までもつれる激戦の末、佐野日大が6大会ぶり9度目の全国大会出場を決めました。

決勝戦を振り返り、全国の戦いを展望します。

◇ ◇ ◇

両チームともシステムは同じ3-4-2-1。互いにしっかり守ってからのショートカウンターを仕掛ける攻防が続く中、開始早々の前半9分、試合の均衡を破ったのは宇短大附属でした。この大会5連覇を果たしていた「赤い壁」矢板中央高校を準決勝でPK戦の末に破って勝ち上がってきた勢いをそのままに、9番・高橋凪翔選手が相手キーパーを良く見て蹴りこんだロングループシュートがネットを揺らし、幸先よく先制に成功します。

先手を取られた佐野日大も、前半から交代カードを切ってピッチを活性化。すると試合を折り返した後半8分でした。3番・大野結斗選手の右サイドからのロングスローを、9番・中埜信吾選手が頭で逸らすと、ゴール前に詰めていた10番・大久保昇真選手が押し込んで1-1の同点に追いつきます。その後も佐野日大は勝ち越しを狙って猛攻を仕掛けますが、宇短大附属の堅守もあって追加点とはならず。両者80分を闘いぬき、試合は延長戦へと突入します。

お互い足をつる選手も出るなど疲れもある中、延長前半のアディショナルタイムでした。再び9番・大野結斗選手のスローインから、9番・中埜信吾選手が受けて出たパスを右足一閃ふり抜いたのは、2番・ヒアゴン・フランシス・琉生選手。延長後半はこの虎の子の一点をチーム一丸で守り抜き、佐野日大が6大会ぶり9回目の優勝を果たしました。

佐野日大・海老沼秀樹監督は「5年間悔しい思いをして、今年はチーム一丸ということで、3年生を中心に準備をしてきた結果が実った。先制はされたが、最後まで諦めない姿勢を選手たちが表現してくれた結果が勝利をもたらしてくれた。まだまだ課題は多いが、栃木代表の名に恥じぬように一戦必勝で全国の舞台でも戦っていきたい」と語りました。

決勝点をあげたヒアゴン・フランシス・琉生選手は「今回のゴールは、自分を支えてくれたみんなのおかげで生まれたゴール。これから全国の舞台でもそうした支えに、ゴールという形で報いられるよう頑張りたい」と意気込みました。

初戦は12月31日(土)奈良代表・奈良育英との2回戦です。

(取材・文:高校サッカー選手権民放43社/とちぎテレビ)

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