世界ランキング3位（8月28日現在）で、去年は一時、1位に立ったヨーロッパ屈指の強豪フランスは、2007年大会以来2度目の自国開催となるラグビーワールドカップを迎えます。

愛称はサッカー代表と同じく「青」を意味する「レ・ブルー」。地元ファンが熱く応援するホームの優位性も後押しし、優勝候補の一角に名を連ねています。

フランスの伝統は「フレンチ・フレア」と呼ばれる、個々の独創的な「ひらめき」から生まれるクリエイティブなプレーです。ただ、元フランス代表のレジェンドであるファビアン・ガルティエヘッドコーチ率いる現チームは選手個人の能力を伸ばすだけでなく全員が組織として連動して相手を崩すラグビーに磨きをかけ、直近4年間でニュージーランドや南アフリカ、アイルランドといった強豪を次々と撃破してきました。

2021年にワールドラグビー年間最優秀選手賞を受賞したSH（スクラムハーフ）アントワーヌ・デュポン主将がチームをまとめており、最高の状態で開幕を迎えます。

今回で全10大会連続出場となりますが、過去9大会で優勝はなく、準優勝は最多タイの3回。3大会に1回のペースでの決勝進出は強豪の証しではありますが、今回はホスト国として「シルバーコレクター」の汚名を返上すべき大会です。目指すは悲願の初優勝のみ。そのためにも大事になるニュージーランドとの開幕戦を、全世界が注目しています。