ラグビーワールドカップへの出場は今回で全10大会連続となり、最多タイの3度の優勝を誇るニュージーランドは、人気、実力ともに常に世界のラグビー界のトップを走り続けている強豪中の強豪です。“オールブラックス”の愛称と試合前の迫力満点のウォークライ「ハカ」でも広く知られています。

1987年に始まった第1回大会は開催国（オーストラリアと共催）として奮闘し、初代王者に輝きました。その後は長らく王座から離れていましたが、初の自国単独開催となった2011年大会で2度目の優勝を飾ると、続く2015年大会で3度目の優勝を成し遂げました。過去9大会で連覇を成し遂げたのはニュージーランドのみです。

全ての対戦国に勝ち越している唯一のチームとあって、長きにわたり世界ランキング1位がニュージーランドの定位置でしたが、今大会直前のテストマッチで前回大会王者の南アフリカに敗れた影響もあり、8月28日現在は4位となっています。ただ、去年は同国最低の5位までランクダウンしていた時期もあることから、ワールドカップイヤーに向けて調子を上げて本来の力を取り戻しつつある、とも言えるでしょう。

今大会は開幕戦からいきなり登場し、同じプールAの開催国フランスと激突します。