稲本潤一が分析!W杯初戦・ドイツ攻略のカギは"15秒" キーマンとなる選手TOP3は?
◇サッカーFIFAワールドカップカタール2022(11月20日~12月18日)
サッカー日本代表のW杯初戦に向け、元日本代表の稲本潤一選手(南葛SC)とともにドイツ代表を徹底分析。するとその弱点からドイツ代表の脅威となる選手が分かりました。
ドイツ代表の弱点は"15秒未満"
稲本選手がドイツの弱点に指摘したのは「15秒未満」。
2022年、ネーションズリーグでのドイツ代表のプレーを分析してみると、シュートを打たれた数のうち、ボールを奪われてから15秒未満でシュートを打たれる割合が72%に及んでいます。
2018年のロシアW杯でドイツ代表がメキシコ代表に敗戦したとき。
敵陣でボールを奪われると、前線へのくさびを許し数的不利の状況に。サイドからオーバーラップした選手を捕まえることができずフリーとなり、得点を許しました。その時間、ボールを奪われてからわずか12秒で失点したことが印象的です。
ここに日本の勝機があると、稲本選手は考えます。
稲本選手「ドイツの守備の切り替えは速くない。日本が高い位置でボールを奪ったあと、どれだけ速く攻めるか」
カウンターのカギを握るのは
カウンター攻撃で相手の脅威となるのは誰なのか。2020年以降アジア勢以外との11試合で、カウンターからのシュート本数を集計しました。
3番目に多かったのはシュート4本の前田大然選手。
カウンター攻撃でも50メートル5.8秒のスピードを生かしています。
稲本選手「スピードに絶対的な自信があるので、ワンタッチで相手をかわして抜けてしまう。相手からしたら速くゴールにいってしまうのですごく嫌ですね」
続いて、2番目に多かったのはシュート6本の伊東純也選手。
稲本選手も「ボールを持って縦にもいけるし、センタリングまでの速さ、スピードの使い方がすごく上手い」とプレーを評価しています。
この言葉の通り、伊東選手はシュート数だけでなくラストパスの数も4本で2番目に多く、「ドイツにも通用するセンタリングをあげられるので、得点演出に期待したい」と期待を寄せています。
そして最もシュート数が多かったのは8本で鎌田大地選手。
ラストパスの数も5本でトップの鎌田選手のプレーについて稲本選手は「考えるスピードや予測するスピードが速い。スペースを見つけることが上手いです。カウンターが来ると思った瞬間に動き出しているのは、常に考えながらプレーしている証拠。鎌田選手はそのスピードがすごく速い」と絶賛しました。
勝負を分ける、ボールを奪ってからの15秒をモノにできるのか。注目のドイツ戦は23日に行われます。