「またユウタと一緒にプレーできるのが楽しみ」渡邊雄太 サンズ契約直後“KD”からの連絡に喜び明かす
今季ブルックリン・ネッツでは、攻撃では3ポイントシュート、そしてエネルギッシュなディフェンスで活躍。レギュラーシーズンの3ポイントシュート成功率は44.4%と高い数値をたたき出しました。
10チーム以上から獲得の意思を示す話があった中、選択したのはサンズ。ケビン・デュラント選手、デビン・ブッカー選手に加え、ブラッドリー・ビール選手が加入する強豪を新天地に選びました。
サンズ選択の理由について聞かれると「サンズよりお金を出してくれるチームもあった。ただ自分のことを考えると、今はお金ではなく、やりたい場所でプレーをするのを大事にした。またその時LAにいたんですけど、サンズのフロントオフィスはすぐにLAに来て、僕のことをどれだけ欲しいかを話してくれた。そのミーティングが決め手になりました」と話しました。
そして渡邊選手の加入を真っ先に喜んだのが、4度のNBA得点王に輝いた“KD”ことケビン・デュラント選手。昨季まで共にネッツでプレーしたチームメートからはすぐに連絡が来たことを明かしました。
「サンズと契約を決めて一番最初に連絡をくれたのがKDだった。『またユウタと一緒にプレーできるのが楽しみ』と言ってくれたのでありがたい。僕も去年一緒にプレーしていて楽しかったので、また同じように楽しい時間を過ごせればと思います。NBAの歴代の中でもトップクラスの選手からそういう風に思ってもらえるのはすごくうれしい」
来季NBA優勝を目指すサンズで求められることについては「エナジーの部分。どういう状況でもエナジーを出すという部分が確実に求められている。去年の3ポイントは、(フロントから)かなり評価されていると感じた。今季からは決めて当たり前と見られる中で、プレッシャーもあるけど、そこで決めるシュート力を身につけて、サンズの勝利に貢献したい」と話しました。
現地によると契約は2年総額で500万ドル(約7億2000万円)。今季のネッツでは無保証のキャンプスタートなど、これまで過酷なロスター争いを強いられる中、つかんだNBA6年目での2年契約。この余裕は渡邊選手自身にとってプラスに働くと言います。
「ピークをどこにもっていかなければいけないのかをコントロールできる。契約がない状態だと、トレーニングキャンプ初日にピークを持って行って、シーズンを突っ走って行かなければいけない。それが何より大変だったので、それを多少コントロールできるのが大きい」
そしてNBAシーズン前に迎える8月のワールドカップ。「契約も決まってワールドカップに万全な状態で精神的に臨めるかなと思っています」と話した渡邊選手。日本代表でもその活躍に期待がかかります。