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スマイルジャパン“涙の終幕”「ホッケーの魅力伝えられた」強豪に敗れ「勝ちたかった」

2022年2月12日 23:23
スマイルジャパン“涙の終幕”「ホッケーの魅力伝えられた」強豪に敗れ「勝ちたかった」
ゴールを決め喜ぶスマイルジャパン (写真:ロイター/アフロ)
北京五輪・大会9日目(2月12日)、アイスホッケー女子準々決勝、フィンランド7-1日本

アイスホッケー女子日本代表のスマイルジャパン(世界ランキング6位)が12日、準々決勝に登場しました。予選で3勝1敗の1位となり、史上初めての決勝トーナメント進出を決めた勢いそのままに、強豪フィンランド(同3位)に挑みました。

日本は、試合開始早々ペナルティを取られ数的不利になると、その間に先制点を奪われてしまいます。

その直後に再び失点し、格上のフィンランドに試合を支配される苦しい展開に。

それでもパワープレー(数的優位の状態)の間に徐々にリズムをつかんだ日本。粘り強い守備でパックを奪うと、ゴールキーパーの股下を抜く、志賀紅音選手の見事なゴールで1点を返し、第1ピリオドを終えます。

同点に追いつきたい日本でしたが、第2、第3ピリオドではチャンスを生かすことができず、結果的に合計49本のシュートを浴び、7失点の大敗。スマイルジャパンの挑戦は準々決勝で幕を閉じました。

試合後選手たちは、涙ながらに取材に応じました。

■志賀選手

――今の率直なお気持ちをお聞かせください。

「この試合で負けてしまったので、もう五輪は終わりになってしまって、すごい悔しい気持ちでいっぱいです」

――日本は初めての決勝トーナメント進出で大きな一歩を踏み出したと思いますが、その点については?

「予選リーグ1位通過ということで、日本女子アイスホッケー界にいい風が吹いて、下の子だったり、これからの女子アイスホッケーが成長できる大会になったのかなと思います」

――初めての五輪については?

「五輪は本当に特別な舞台で何が起こるかわからなかったので、まだまだ100%の力を出せなかったので、今から4年後を見据えて頑張っていきたいなと思います」

■大澤ちほ選手(キャプテン)

――感想をお聞かせください。

「『勝ちたかった』という気持ちがやっぱり大きいです。『ここで終わりたくなかった』『もっと試合がしたかった』っていうのがすごくありますけど、率直に相手が強かったというふうに思います」

――日本としては今大会初めて予選リーグを突破して、決勝トーナメントに進みました。大きな一歩だったと思いますが?

「4年間積み重ねてきたことだったりとか、今まで女子アイスホッケーの先輩たちが築いてきてくださったものを本当に出し切れた大会でいろんな方の思いをぶつけられた大会だったんじゃないかなと思います」

――改めて今大会の総括、この五輪は大澤選手にとってどのような五輪だったでしょうか?

「女子ホッケー界にとってすごく大きな大会だったなと思います。私たちの情熱だったりとか、ホッケーの魅力だったりとか、いろんな思いを伝えられたと思います」