カブス今永昇太 “秀逸コメント”の秘けつ明かす 「9マス以上使わないと」今キャンプで取り組むストライクゾーンの意識とは
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昨シーズン、ルーキーながら15勝を挙げ、チームトップの174奪三振を記録した今永投手。今キャンプのブルペンでは、キャッチャーの前に四角いひもを張って練習しています。
その意図はストライクゾーンを意識するため。「僕はトータルバランスの投手だと思うので、9マス以上使わないとダメ。そこが今年一番自分のやりたいことですね」と語ります。
今永投手によれば、「ストライクゾーンが僕の感覚だと四角形ではなくだ円、ラグビーボールのような縦長のイメージ。ストライクを、四隅というよりはだ円でイメージして投げた結果が良かった」とのこと。昨季はストライクゾーンより高めのストレートや、反対に低めのスプリットで空振りを奪う場面が多くありました。
また、今季はメジャー2年目のシーズン。1年目のキャンプとの違いを聞かれると、今永投手は「一番うれしいことはアメリカ人の選手が流ちょうな英語で僕に話してくれること。1人で輪に入るようにはしていますし、僕からも拙い英語で頑張って話す」と語ります。
一方で「でもたまにもっと優しく話してくれよと思う時もあります」と、ちゃめっ気たっぷりにコメント。
こうした秀逸なコメント力はどのように培ったのかと聞かれると、「アメリカ人のサラッとしたジョークのクオリティーが高すぎて。僕は日々アメリカンジョークをメモして自分のネタにするように」と、努力の成果だったことを明かしました。
そんな努力家な今永投手は今シーズン、開幕投手を務めることが決定。対戦するドジャースも2年目の山本由伸投手が開幕投手となり、日本人投手同士のMLB開幕戦は史上初となります。
自身が開幕投手だということを先に知ったのは山本投手の方だったよう。今永投手は山本投手とのやりとりについて、「オープン戦から逆算して、『この日投げますか?』って言われた時に投げるって話をして。『あっ、じゃあそういうことっすかね?』みたいなやり取りはありましたね」と話し、2人の間で事前に開幕投手ではないかと予想がされていたようです。
また、開幕戦ではドジャースの大谷翔平選手との対戦も注目されます。今永投手は「おそらく打順1番で来る。大谷選手に打たれた時点ではまだ試合は決まらないというメンタルを持ちながらやっていきたい」と意気込みました。
さらに大谷選手の対策については、「例のあの球でいきます。例のあの球が決まってくれることを願います」と話し、大谷選手への秘策があることをにおわせました。
開幕戦は3月18日、東京ドームで行われます。
(2月23日放送日本テレビ「Going! Sports&News」を再構成)