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イチロー アマチュア指導者デビュー

2020年12月4日 21:36

マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターのイチローさん(47)が、甲子園優勝経験のある智弁和歌山高校で3日間、高校球児を指導し、アマチュア指導者としての第一歩を踏み出しました。

去年3月に行われた現役引退会見でイチローさんは、「監督は絶対無理」と語ったものの、「きょうをもって元イチローになるので、それが小さな子どもなのか、中学生なのか高校生なのか大学生なのかわからないですけど、そこには興味がありますね」とアマチュア野球での指導に関心を示していました。

その後、去年12月に学生野球資格回復のための研修会を受講。今年2月には、その学生野球資格の回復が認められ、マリナーズでの活動がないオフシーズン限定で指導が可能となっていました。

そして4日、球児たちが待つグラウンドに姿を見せたイチローさんは「リラックスしてやりましょう!」と声をかけ、ランニングから練習に参加しました。

走塁技術の指導では球児から「スライディングのこだわりは?」と質問され、「遠くからだと失速してアウトになってしまうので、スライディングができるギリギリの距離から」と熱心にアドバイス。

バッティング練習ではイチローさん自らも打席に立ち、柵越えを連発すると、球児からは歓声が上がり、引退から約1年半のブランクを感じさせない軽快な動きを見せました。

アマチュア指導者デビューを笑顔で終えたイチローさんは、「僕が伝えられることはこの3日間で伝えたので、みんなの将来に期待しています」と高校球児にエールを送りました。

指導を受けた日本ハム・ドラフト4位指名の細川凌平選手は、保育園の頃からイチローさんが好きだったと言い、感激した様子で「夢のような、幸せな、学ぶことしかない有意義な時間でした。イチローさんのような選手を目指して頑張りたいです」とプロでの飛躍を誓い、イチローさんからは「またどこかで会おう」と声をかけられたことを明かし、再会を約束しました。