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「長かったですね」日本の4番村上宗隆に初ヒット 大谷からの記念球は実は「ダミーでした」

2023年3月12日 12:15
「長かったですね」日本の4番村上宗隆に初ヒット 大谷からの記念球は実は「ダミーでした」
初”ペッパーミル”に笑顔の村上宗隆選手(写真:CTK Photo/アフロ)
◇2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール 日本10ー2チェコ(11日、東京ドーム)

ここまでノーヒットに終わっていた日本の4番、村上宗隆選手。この日の試合前の選手紹介では、ファンからの大きな歓声が送られていました。

第1打席、127キロの高めのまっすぐを見逃し。第2打席と第3打席はフォアボールと出塁を果たします。しかし、第4打席でまたも見逃し三振と快音は聞かれず、ファンからは悲鳴に近いため息が漏れ聞こえてきました。

この日も打てないのか、球場がそういった雰囲気に包まれた第5打席。

前の牧秀悟選手がホームランを放つのを見て発奮したのか、2ストライクと追い込まれながら、スプリットをうまく拾った村上選手。打球は1、2塁間を抜け、ライト前に飛んでいきました。その瞬間、球場内には割れんばかりの拍手が。塁上で笑顔を見せた村上選手に、ベンチも総立ちになって喜びました。

「長かったですね」

試合後、しみじみと語った村上選手。「ここまで長く打てず、いろいろ言われたり、周りの期待もすごくあった中での打席っていうのも、なかなかないんですけど、こうしていろんな方に喜んでもらえて、周りの方も少しはホッとしたと思いますし、僕もホッとしたのでまた明日から頑張りたいと思います」と続けました。

その悩める村上選手を気にかけていたのは、大谷翔平選手。ことあるごとに村上選手に声をかける姿が目撃されていました。

「進塁打だったり犠牲フライだったり、そういうところだったり、『ナイス』だったり『そういうのも大事だよ』だったり、そういう声かけをしてもらいました」

初ヒット後に、得点し、ベンチに帰ってきた村上選手を待っていたのは大谷選手からの“初ヒット記念球”・・・と思いきや、実はダミーだったそう。記念球はもらえませんでしたが、大谷選手からのハグはゲットしていました。

さらに同じヤクルトの先輩、山田哲人選手も「うれしいですね。本人も笑顔だったし、ここでスッキリしてくれたらと思います。日本の4番バッターですし、彼の裏の姿というか、野球に対する姿勢も見てきてるんで。(村上は)本当に頼れる存在になると思います」と自分のことのようにホッとした表情で、かわいい後輩の初ヒットを喜びました。
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