米・メジャーリーグのシアトル・マリナーズは日本時間１３日、昨季限りで現役を引退した岩隈久志さん（３９）を特任コーチに起用すると発表しました。

正式にコーチ就任が発表された岩隈さんは、自身のＳＮＳでマリナーズ時代の写真を掲載し「この度シアトルマリナーズの特任コーチに就任しました。昨年末にオファーを頂き、感謝すると共に光栄に思い、有難くお受けする運びとなりました」と報告。

さらに、「シアトルマリナーズの勝利の為、球界の更なる発展の為、アドバイスを求めてくれる後輩達の為にも、選手とはまた違う角度で野球を学んでいきたいと思います」と意気込みを記しました。
岩隈さんは２０００年から近鉄でプレーし、その後、楽天に移籍。２００８年に２１勝をあげるなど、チームの絶対的エースとして活躍しました。

そして２０１２年からメジャーリーグに挑戦すると、６年間で１５０試合に登板し６３勝をマーク。２０１５年には、野茂英雄さん以来となる日本人投手２人目のノーヒットノーランを達成するなど、先発の柱として成績を残しました。

２０１９年から巨人に加入し日本球界へ復帰しましたが、右肩のケガの影響もあり、昨季限りで現役を引退していました。

春季キャンプから古巣での活動を開始する予定の岩隈さんは、メジャーだけでなくマイナーも含めたチーム全般の投手指導を行い、日本でのスカウト活動にも携わる見込みです。マリナーズは公式ツイッターで、クマの絵文字３つと共に「岩隈久志がチームに戻ってきたことはこの上ない幸せです」と喜びを表現。

チームには菊池雄星投手（２９）が在籍するほか、会長付特別補佐兼インストラクターをイチローさん（４７）が務めており、３人が同じユニホームで活動する姿が期待されます。

写真：アフロ