久保建英 所属元レアルと対戦、現地反応は
サッカー・スペインの国内リーグ戦で、レアル・マドリードとヘタフェが現地時間の9日に対戦し、2-0でレアル・マドリードが勝利を収めました。この試合は、久保建英選手(19)の「保有元」であるレアル・マドリードと、期限付きでの移籍先として久保選手が現在プレーするヘタフェが、対戦する試合となりました。
久保選手は5試合ぶりに先発を外れ、0-0の後半9分から途中出場。その3分後、右サイドをドリブルで持ち上がると、3人の相手ディフェンダーを引きつけて、中央の味方へパス。チャンスを作りましたが、このプレーはゴールにはつながりませんでした。
後半15分には、久保の1つ年上であるヴィニシウス選手(20)のクロスから、ベンゼマ選手(33)が頭で合わせ、レアル・マドリードに先制点が生まれます。その後の後半21分には、久保選手がプレーする右サイドを崩されて失点。ヘタフェは0-2で敗れました。
現地メディアは、久保選手に対して、0点(最高評価は3点)をつけるなど厳しい評価となりました。
スペインで、11年にわたりレアル・マドリードを取材している記者は、ジダン監督(48)が過去のインタビューで、2019年夏からレンタル移籍に出されている久保選手を評価していたと話し、「レンタル移籍して成長させるという(レアル・マドリードの)方針です。私見では、タケ(久保選手の愛称)とレアルは今年の夏に決断しないといけません。レアルに戻るか、他のチームに完全移籍するかです。レアルが求めているのは、厳しいマークを崩せること、才能、ゴール、アシストです。彼は試合が厳しいマークを崩すことができる選手です。レンタル移籍の2年が終われば1軍も夢ではないかも」と、久保選手の才能を評価しつつも、所属元のレアル・マドリードに戻るのか、他のチームに移籍するのかを決断する時期が迫っていることを話しました。
この試合では、所属元のレアル・マドリードを相手に、アピールすることができなかった久保選手。今年の夏の移籍市場までにレンタル先で結果を残すことが、レアル・マドリード復帰へのカギとなるという見方がある中で、久保選手は、この先の試合で結果を残すことができるのでしょうか。
写真:アフロ