全柔連パワハラ問題 山下会長「私の責任」
全日本柔道連盟(全柔連)の山下泰裕会長が、パワーハラスメント問題に対して26日に会見を行い、「会長として私の責任が非常に重い。(辞任を含め)すべての可能性がある」とコメントしました。
全柔連の前事務局長が複数の職員に対し、「大声での叱責」や「時間外勤務の強要」など、パワーハラスメント行為の疑いがあったとし、山下泰裕会長が取材に応じました。
内部調査でパワハラ行為があきらかになりましたが、前事務局長はすでに退職。山下会長は、「本人の弁明・考え・意見を聞いた上で(処分の)判断を考えていた。何度も何度も連絡をとりましたが、なかなか連絡がつかなかった」と、弁明の機会を与えられないまま本人が退職したと説明しました。
また、「問題の(パワハラ行為)存在そのものに気づかなかった。そういう意味では、最高責任者として、会長としての私の責任が非常に重いと考えています」と、自身の責任についても言及しました。
山下会長は、日本オリンピック委員会(JOC)会長など複数の役職を兼務している中で、「いろんな要職を務めていくのは、正直言って私には難しいんじゃないか」とコメント。
そして、辞任の可能性について聞かれた山下会長は、「(辞任を含めて)すべての可能性がある。自分だけで勝手に判断できる問題ではない」と話しました。