三浦知良“震災”と“五輪”について語る
J1横浜FCの三浦知良選手(54)は1日、東日本大震災から10年の節目を前に思いを語りました。
「被災地のみなさんはいろいろな苦労があって、長い10年に感じたのではないかと正直思いますね」と、被災者へ思いをはせました。
三浦選手は、震災から18日後(2011年3月29日)に行われた復興支援チャリティーマッチでゴールを決め、代名詞のカズダンスを披露しました。
そのときのゴールについて、「すごく被災地の方々が喜んでくれて、自分にとってもものすごく大きな1点、ゴールというものがこんなに力があるのかというものを、僕自身も思い知らされた。みんなのためにプレーするということが、価値あることなんだなということを、この10年でさらに教わった感じがします」と振り返りました。
三浦選手は被災地への支援活動について、今後も継続的に関わっていくとし、「コロナ禍が収まって、実際現地に行ってみんなと触れ合うようなことができれば、みんなと一緒にサッカーがやりたい」と答えました。
また、三浦選手は東京五輪についても言及。海外からの選手の受け入れや医療従事者への負担が増えることなどの問題にふれ、「何が何でもできるということではない」とした上で、「できることなら開催してほしい、開催できることを僕は夢見ています」と、率直な思いを打ち明けました。
さらに、「アスリートの素晴らしいパフォーマンス、プレーを見て、若い人たちが将来を夢見られるような、そんな明るい時間になってほしい。それが必ず将来の日本を支えてくれるんじゃないか」とも述べ、東京五輪開催が将来日本を支える若い人たちのためと、自分の考えを示しました。
写真:アフロスポーツ
※写真は去年のJリーグキックオフカンファレンス時