卓球の伊藤美誠選手が１３日、カタール・ドーハで開催されている国際大会の女子シングルス決勝で、ロンドン五輪の銅メダリストを破り、優勝。世界ランキング２位の貫禄を発揮し、先週の大会に続く２大会連続優勝を果たしました。

■「卓球　ＷＴＴスターコンテンダー・ドーハ大会」（１３日、カタール・ドーハ）
　シングルス優勝賞金　２万５０００ドル（約２７０万円）

卓球の東京五輪代表に内定している伊藤美誠選手（２０）が、女子シングルス決勝で、ロンドン五輪銅メダリストのフォン・ティエンウェイ選手（３４・シンガポール）を４－１で下し、先週の大会に続く２大会連続優勝を果たしました。

第１ゲームを落とした伊藤選手は、第２ゲームもミスに首をかしげたり、天を仰いだりと、リズムに乗れない様子で相手に先にゲームポイントを握られます。それでもここから伊藤選手が粘りを見せます。フォアの鋭い強打に、チキータ、そして相手のミスを誘う変化をつけたサーブと、多彩な攻撃で３連続ポイントを取るなど第２ゲームを奪い返します。

その後は、伊藤選手のフォアとバックハンドがともにさえ、第３、第４ゲームを連取。第５ゲームでは、相手の意表を突くサーブなどでポイントを重ね、危なげなくものにした伊藤選手が、ゲームカウント４対１で逆転勝利。先週の国際大会に続き、２大会連続の優勝を収めました。

この大会には、卓球王国・中国の選手たちは出場していませんが、世界ランキング２位の貫禄をしっかり見せつけた伊藤選手。五輪イヤーの今年、出場した国際大会は２大会ともに優勝で、好調のスタートをきっています。


写真：新華社／アフロ