順天堂大のスーパールーキー吉岡大翔は初の箱根路へ 「もう爆上がりです」三浦龍司も刺激
■三浦龍司も「もう爆上がりです」 スーパールーキーに刺激
2000mまで三浦選手が引っ張り、吉岡選手もぴったりとつく展開。残り900mで吉岡選手が三浦選手の前へ出ると、そのまま先着してみせました。
吉岡選手は、三浦選手との初対戦について、「しっかりピークを合わせてきたときの大会で、(三浦選手に)勝てるようにならないといけないと思いますし、憧れの先輩ではありますけれど、超えられるように頑張っていきたい」と振り返ります。
このとき、吉岡選手はすでにチームの練習にも参加。吉岡選手が来て練習の質は変わったかと聞かれた三浦選手は、「もう爆上がりです。キツいです。おかげさまで(笑)」と苦笑い。「お互い引っ張り合えるからこそ勝手に上がっちゃうというか、追い込めちゃうというのがあったので、キツいですね。今シーズンは(笑)練習の方がキツいかもしれないです」とスーパールーキーに早くも刺激を受けていました。
■世界を見据えて 初の箱根路へ決意
高校時代に5000メートルの日本記録(13分22秒99)を更新。U20の世界選手権で7位に入った吉岡選手の目標は、世界で戦う三浦選手です。今夏の世界選手権でも6位に入賞した、憧れの先輩の背中を追う吉岡選手は、「三浦さんのようにトラックで世界大会に出て、自分の高校時代に出した(U20)世界7位を超えたい」と世界を見据えます。
そんな吉岡選手の大事な夏合宿の1日に密着。この日の練習は、A・Bチームに分かれての20キロ走です。高校時代から一気に距離が伸びる大学駅伝ですが、スーパールーキーには心配はありません。遅れることなく、最後は先頭を引っ張り余裕の表情でゴール。頼もしいルーキーが加わり、順天堂大は順調な夏を送っていました。
吉岡選手は、「恵まれた同期とか先輩がいる」と充実した表情。チームにとって2007年の第83回大会以来の頂へ、「箱根駅伝に選んでいただいたのであれば、その区間でしっかりした走りをしてチームに貢献したい」と決意しました。
世界を目指すスーパールーキー、初の箱根路でどんな記録と記憶を刻むのでしょうか。