芝田山広報部長「こういう横綱の例はない」
日本相撲協会の芝田山広報部長が16日、電話取材に応じ、春場所3日目で横綱不在となった状況について苦言を呈しました。
春場所を前に横綱・鶴竜(35=陸奥)は稽古で負傷し、初日から休場、16日には横綱・白鵬(36=宮城野)も休場となり、5場所連続で横綱不在という異例の事態となりました。両横綱は去年11月場所後の横綱審議委員会で、「引退勧告」に次いで重い「注意」の決議を受けていました。
白鵬が休場となった16日、電話取材に応じた芝田山広報部長は、「横綱審議委員会から指摘を受けながら先場所に続き、1人は頭から、1人は途中休場。今後はどうなるか分からないが、何もないことはないでしょう。横綱の立場は大関とは違うということをどう認識するかということ。横綱は別格の力を持っているから称号がある。ぎりぎりの線ではダメ。難しい判断だけど本人しか自分の体は分からないんだから本人が見極めるしかない。稀勢の里は一生懸命頑張って相撲を取っていた。初日から負けが込んでもうダメでしょうと自分は言ったけど、それとはまた違う。長い歴史の中でこういう横綱の例はないですね」と、両横綱に苦言を呈しました。
芝田山広報部長は、春場所後に予定されていなかった横綱審議委員会を開催することも明言。両横綱に対する横綱審議委員会の見解が注目されます。